2/20付けの神奈川新聞の記事にも掲載されましたが、
平成28年度予算にて、行政として「妊活支援」をおこなっていく事業が予算として計上されました。
このブログをご覧いただいている方にはぜひ理解してもらいたいので説明させていただくと、
これまで市として出産・子育て支援はおこなってきましたが、そこには忘れられている層がありました。
それは、結婚・妊娠期で頭を悩んでいる方々がたくさんいるということ。
特に妊娠できずに悩んでいる人たちは、誰に相談してよいかわからないし、声をあげることもできずにいます。
少子化対策とはいいながら、産後と子育てしか支援してこなかったことが残念でなりません。
これまで少子化に歯止めがかからず、合計特殊出生率の推移を見ても、本誌は全国平均よりも下回っています。
※上記のグラフは、合計特殊出生率の推移をまとめたグラフです。(嘉山作成)
平成26年には2660人の出生数となり、約40年前と比較すると、生まれてくる子どもの数が6割も減っている状況があります。また、合計特殊出生率においては、平成24年の統計では、全国では1.41に対し、神奈川県では1.30、本市は1.25という。全国・神奈川平均よりも低い数値となっている状況です。
前回の議会報告書よこすかドットジェイピーにも記載させていただきました。
ちなみに、国立社会保障・人口問題研究所の統計によると、不妊治療や検査を経験した夫婦は6組に1組もいるとのこと。
そこから、治療には至らずとも妊娠できずに悩んでいる夫婦の組数はもっと多いことが推測できます。
本市内においても、特定不妊治療費助成を受けている件数は、下図にもある通りここ数年増加している状況があります。
※横須賀市 特定不妊治療等件数(嘉山作成)
上記のような状況から、声をあげられずに悩み困っている人たちに対して、
まずは”理解”と”配慮”が必要なのではないかと私は考えます。
「まだ子どもできないの?」という言葉も、悩んでいる人からみたら苦痛です。もちろんそれが気遣ってあげたつもりでも。
そこから、今回の「ハッピーマイプラン」事業については、おおいに期待したいところです。
男女を対象とした特定不妊治療と不育症治療に対する費用も拡充していきます。
加えて、そういった内容や、相談窓口、診てもらえるクリニックなどの”情報提供”も併せておこなっていく方針です。
不妊治療という呼び方だけでもネガティブに考える人も多いかもしれませんが、よりポジティブに考えて「妊活」という表現を使っていきたいと思います。
そのような理解のある表現で記事を書いてくれた神奈川新聞社の織田記者にも感謝したいと思います。
▼カナロコ 横須賀市が「妊活」事業
http://www.kanaloco.jp/article/153873
今後これが、妊活していく人たちにとって、少しでも行政からの後押しになれば幸いに思います。
また、感じたことがありましたら、どんどんご意見ください。
もしお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談くださいね。