3/10 里山ハッカソン開催レポート「リアルポケモンGO!」を製作してみよう!

<里山ハッカソン開催レポート>

まず、そもそもなぜ「里山ハッカソン」という変な企画を開催したのかというと、
これまで天白君と一緒に里山再生活動、復田活動をおこなってきて、
基本的に、誰かが耕すことを諦めてきた田んぼなので、機械が入らなかったり、荒れ果てており、再生する非常に労力がかかる仕事であることを体で学びました。
もう一つは、カエルやミミズ、オケラなどの様々な昆虫や、ヘビも出てきたこともあれば、鳥の巣と鳥の卵を見るけたことや、天然ウナギを発見したこともあり、生物の多様な住み家、つまり生物多様性の観点からも重要な仕事であることを経験してきました。
それらを踏まえ、里山活動を普及させることは、非常に難しい。
しかも超アナログ。。
アナログ・・・
つまり、ITや最近のIotを活用できる余地が大きくあるのではないかと考え、
アイディアソン(アイディア×マラソンの造語で、最終的なアイディアプランを作り上げる)やハッカソン(ハック×マラソンの造語で、アプリなどのアウトプットを作り上げる)を活用したら、オモシロイことができるのではないかと感じ、
「里山ハッカソン」を開催することに至りました。

 ▼里山ハッカソン初日

この日は、総勢6名。普段から里山活動に参加している人がほとんどで、顔見知り。
だからこそ里山についての課題や、それらの課題を何で解決していけばいいか、じっくりとディスカッションをすることができました。
・里山に親しんでもらいたい対象(ターゲット)としてはどういった人たちなのか
・何をすることで楽しんでもらうか
・五感を使って自然環境を体感してほしい
・実現のために何が必要なのか
・里山活動者にとってもデータ蓄積などプラスになるように
上記をディスカッションしていくうちに、
リアルポケモンGO!」を作ったらどうか!?
という話で盛り上がり、仮説として里山版リアルポケモンGOをアプリとして制作していく方向性となりました。
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当日の議事録:  20170129議事録
実はここだけの話ですが、初回の参加者は、里山については熟知しているものの、ITスキル・プログラミングスキルがほぼない状態だったので、本当にアプリ作れるのかな?と不安な気持ちの方が大きかったのは私だけではないかと思います^^;
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里山ハッカソン2日目

二日目は長沢にある里山でフィールドワークしながら、リアルポケモンGOの可能性を探りました。
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天白君からの普段の活動の説明から、実際に使っている観察日記も見せてもらいました。鳥の鳴き声も「ピーヒョロロロ」など擬音語で描かれているほどアナログなものにみんなびっくり。
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里山には、ハンモックなどの遊び道具もあるから子供達は大満足したりします。
当日も、大人も幼児もとっても楽しんでおりました。
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今回のフィールドワークでは参加者が5名ほど増え、みなさんの現場の里山感は共有できたと思います。新しい気づきは、”里山は意外と身近にあるものなんだ“と、参加メンバーが発していた言葉が心に残りました。

里山ハッカソン3日目

当初3回目を最終プレゼン日にする予定でしたが、このままじゃ、最終日にも作業することになってしまい、制作に間に合わないと判断し、補修的に開催しました。
何より助かったのは、この日エンジニアの方々のご協力により、設計・実装の企画を立てることができました。
当日までにモック版まで作ることができるか!?
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里山ハッカソン最終日

まず嬉しかったのは、最終日が一番参加者が多かったことです。
みなさんの声かけや口コミで広げていただきました。
そして最終日の流れは、
・これまでの里山ハッカソンでの取り組みについてプレゼン
・「里山版リアルポケモンGO!」のモック版をプレゼン
・参加者全員でそれを踏まえて今後についてディスカッション
をおこないました。
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まず、これまでの里山ハッカソンの取り組みについてプレゼンしてもらいました。
SWOT分析も取り入れた素晴らしい内容でした。
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そして次は、リアルポケモンGO!のモック版のプレゼン。
まず、アプリを開くと、ドローンで撮影した映像が流れ、その後にゲットするモードと、図鑑モードがあります。
まず、ゲットするモードを開くと、カメラ画面が開き、実際に発見した生き物や昆虫を撮影することができます。撮影と同時に、その画像がデータベースとなっている図鑑に登録されるというシステム。強さまで設定してくれていました!
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そして図鑑モードでは、これまで自分が捕まえることができた生き物たちを登録することができます。実はその図鑑モードでは、里山活動主体が、どこでどんな生き物がどの程度生息しているのかが、データベースとして情報が蓄積されるシステムを考えています。そうすることで、これまでほぼ一人で膨大な量の情報をアナログで蓄積していたものを、もっとスマートに情報収集することができるのです。
その後は、全員でディスカッション。
みなさん立場が違えど、里山再生に向けて、何か力になりたいという気持ちを持っている方が多いように感じました。webデザインや、システム開発、農業、教師、大学生などなど、職種は様々ですが、その分様々な形での里山ハッカソンの展開について、リアルポケモンGO!の行く末についてディスカッションすることができました。
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モック版という形で、「里山ハッカソン」のアウトプットをなんとかして出すことができ、一安心しました。。とは言ってられず、これからリリースまで頑張っていきましょう!と声を上がったので、今年1年くらいをかけてでも、みなさんと協力をしながら作っていければいいなと思っています。
リリースできるようになるまで、とても労力がかかりますが、冒頭にも示したように、横須賀にこれだけたくさんの里山があるのですから、それらの里山に多くの方々が足を運び、親しんでもらえるようになれば嬉しく思います。
そのためにも、リアルポケモンGO!がリリースできるように、注力していきたいと思います!
ご参加いただいた皆様、本当にお疲れ様でした!そして、本当にありがとうございました!!
リリースに向けて、引き続き頑張っていきましょ^^
また、この長文・拙文を最後までご覧いただいた皆様、誠にありがとうございます。
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