徳島市図書館を視察
先日、徳島市図書館を視察してきました。
なぜ徳島市図書館かというと、この図書館は平成24年に駅前の商業施設ビルの一角をリノベーションしてオープンし、利用者数や貸し出し数が飛躍的に伸びているため、その経緯や現状、現場を学び横須賀にも活かせる知見があるのではないかと思い訪問しました。
そもそもこの場所は徳島駅の目の前にあり、SOGOにも隣接し、かつてはホテルのホール・宴会場だったそうです。そのホール・宴会場をリノベーションして新しく素敵な図書館となりました。
延床面積が3400平方メートル(旧図書館の約3倍)、蔵書能力を50万冊(旧図書館の約2倍)という規模を持ちます。また開館日数を340日開館し、開館時間も9時〜21時までと延長してのリニューアルとなりました。
機能としても蔵書に「ICタグ」を導入し、自動貸出機にて自分で貸出手続きができ、待ち時間の時間短縮や効率化にもつながっています。またTSUTAYAにもあるような「返却ポスト」を商業施設1Fに設置し、図書館のある5・6階に行かなくても返却することができます。
また「子育てスペース」として読み聞かせや寝転がりながら本を読むスペースなどもありました。
図書館を新しく建設するよりもコストがかからない方法を選択することにより、図書館内の機能充実にも注力することができているとも感じることができました。
横須賀市と立地的な観点から比較すると、そもそもの利用者が来訪することの利便性が圧倒的に異なります。そうなると自ずと利用者数そして貸出本数にも差が出てきます。そして長期的に考えたときには、子ども達への図書館を活用した情操教育にも差が出てきてしまうのではないかとも考えてしまいます。
今回の徳島市図書館は、柔軟なアイディアからの場所選定と、大胆な意思決定からの施設であると様々な視点から学ぶことができました。