「ふんご米」を無事に収穫することができました。長井二俣の田んぼ。

2014. 10. 13

昨日は田んぼの活動で、長井の二俣エリアの稲刈りをおこないました!

完全無農薬でおこなっていることもあり、雑草が間に混ざってしまって作業が大変ということもありましたが、無事に台風が来る前に収穫することができました!

本当は今日収穫イベントの予定だったのですが、台風の影響が想定されるため急遽変更とさせていただきました。※来れなくなってしまった皆さん、申し訳ありません。。。

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これまでの活動を思い返すと、ここまでの量を収穫することができるようになったことは非常に感慨深いものがあります。
ここの場所は10年以上も手つかずの土地ですぐ隣には不法投棄や建設土砂を埋め立てる計画も何度もありましたが、かろうじてこの谷戸田という貴重な自然環境を維持してきた場所です。

そこを地域の方から、はじめは蒲の穂をなんとかしてほしいという要望からでしたが、生物多様性保全の活動を三浦半島全域でおこなっている天白君からも生態系が保全されている非常に貴重な場所です。という太鼓判も押してもらい、私たちの田んぼ活動がスタートしました。

耕そうと決めたのはいいものの、田んぼに入る前に、何十人もの地権者の方々に相談しなければなりませんでした。承諾してもらうまでに何度も訪問して話をした家もありました。

承諾を得てから活動を始め、まずは背丈よりも高く生えた草木を刈ることから始めました。10年以上も何もしていなかった土地ということもあり、さすが草木が自由奔放に成長していました。外来種の黄しょうぶなどは根っこが非常に固く、手作業でのスコップでは言葉通り歯が立ちませんでした。。しかし、機械が入らない土地でもあるため、何度もスコップや草刈機で挑むほかありません。

夏場になると、草刈をしても1ヶ月経つとまた同じ背丈まで成長してしまうほど成長が早いのです。私たちもそれぞれ仕事があるので月に1回の田んぼ活動がやっと。毎回植物たちの繁殖力との勝負していました。もちろんそこで除草剤などの薬は使いません。

知り合いに声をかけても注目されるのは「田植え」と「稲刈り」の年に2回。それ以上に大切な普段からの草刈などのメンテナンスをする際の人集めは結構大変なものがありました。

まだまだ私たちの活動の営業不足なところもありますが、これからより一層地域密着で活動を地道におこなっていきたいと思います。米をたくさん作ることは目的ではありません。自然環境の保全が一番の目的で、そこから派生して、「田んぼづくりは人づくり」の精神で取り組んでいきます。この「田んぼづくりは人づくり」という言葉は、私が前職時代の上司の実家でも同じように田んぼ活動をしており参加させていただき、そこでおじいちゃんが「機械でやればすぐに終わるが、人に体験してもらうことによって、それぞれが学びがあるし交流できるし、人も田んぼも成長することができる。」という言葉が胸に響いたことがありました。

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それを踏まえ、今後の展開としては、小中学生と連携して環境教育としての体験ができる場所や、グリーンツーリズムができる場所として展開していけたらいいなと考えています。

「なんにもない辺鄙な土地」と思う人もいるかもしれませんが、私は非常に多くの可能性を秘めている場所に思えてなりません!!

これまでの田んぼ活動の軌跡はこちらをご覧ください。
https://www.facebook.com/nagaitaokoshi

 

※タイトルの「ふんご米」とは、この田んぼが非常にめりこむ地質で、めりこむという言葉を長井弁にすると「ふんごむ」と表現されるので、田んぼに足をめりこませながら苦労して作ったお米という意味を込めて「ふんご米」とみんなで命名しました。

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